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補足音声資料 U

「受け念仏」の例 AIFF

U AIFF -「受け念仏」の例として、非常に短い音声資料です。

祖父江省念師の節談説教、「源兵衛の生首」についての一席においては、非常に多くの箇所で聴聞者の方々から「受け念仏」が沸き起こります。その中から四つの箇所だけを取り出して一つの音声資料にいたしました。実際の節談説教の場で聞く「受け念仏」とは異なり、この補足音声資料では「受け念仏」はとても小さな録音音声となってしまいましたが、もしも「受け念仏」とはどのようなものかという感触を少しでも掴んで頂けますならば、誠に幸いと存じます。

...... 朝な夕なあーお勤めをしていた、読み慣れたとこのお正信偈でありますけれども、これが今生のお暇乞いと考えてみれば、最早声も出ずしどろもどろ、ようやく、「(節)願似此功徳平等施一切同発菩提心往生安楽(end 節)国」(受け念仏)。涙ながらに取り出しましたが、世にも有名な「白骨の御文」(受け念仏)、「(節)それ、人間の浮生なる相を、つらつら観ずるに(受け念仏)、おおよそはかなきものは、この世の始中終まぼろしのごとくなる(end 節)一期なり」、一言一言が五臓六腑に染み渡る、ごもっともさまでござります、その通りでござります(受け念仏)、「あなかしこあなかしこ」とようやくお勤めが終わりますと、家重代の名刀箪笥の引き出しから取り出しました源右衛門が、「倅成る程、親の首はお前が切れんと言うならば、この父親がお前の首を切ろう」(受け念仏)、鞘を払いまして大上段に振り上げて、今まさに首切ろうとするがなかなか切れるものじゃない(受け念仏)。「あー切れんわい」(受け念仏)、「早切らっしゃれ早切らっしゃれ」と、催促されて、いよいよ心鬼に致しました源右衛門が、「じゃあいよいよ切るぞォ、倅ぇ覚悟は...」「ちょちょちょっと待ちなされ(受け念仏)(節)浄土真宗は平生業成現生正定聚(受け念仏)、死に際に覚悟の用はない、一念南無と帰命し奉る時裟婆の終る臨終と思うべし、然らば臨終まつことなく来迎たのむことなしとかねがねご教化蒙っている身でありながら(end 節)、今際の際に『覚悟はいいか』(受け念仏)。あほなことを言わっしゃれ。そのようなこと言わっしゃら儂は親父さんのご安心を疑わざるを得ない」(受け念仏)、「いやいや倅、お前の言う通りかねがね聴聞さして頂いて、(節)死に際に覚悟の用はない、一声の念仏もよう唱えずに死んでも、閉じる眼は不浄の寝茣蓙開く眼は(end 節)安養淨土(受け念仏)。何時もかも常来迎と迎いに来詰めのお慈悲の中で(受け念仏)、その日その日を送らせて頂く身であれば、なにも臨終に覚悟の用はないが、余りの可愛さにのぉ(受け念仏)、言わずにおれんのじゃ」、「ああそうかそうかそれならば安心じゃ。さーあ切って下され」、今か今かと差し出す首を一思いにブァーッと切りました(受け念仏)。その場にコロッと落ちたこの生首を(受け念仏)、思わず知らず抱きしめた源右衛門、「うぁーせがれぇぇ(受け念仏)、可愛やなぁぁ...」(受け念仏)、抱きしめて泣いておりましたが思わず知らず源兵衛の着ておりました着物の片袖引き千切りまして ......。
Fushidansekkyo Material 1-a 藝能学会研究大会発表資料 (1999年) 祖父江省念師「口伝の蓮如」 から)

名号は、如来願心の開顕であり、阿彌陀佛を信ずる機、衆生を救う法である。また名号は、如来招喚の勅命であり、勅命の聞き開かれた信心のすがたである。「如来は我なり。されど我は如来に非ず。如来我となりて我を救い給う」。坂東性純氏は、この法語を、名号による救済の究極を道破したものであるとする。しかしながら、節談説教の場に「名」を見るということは、純粋教義の教学の下に絶対化された「南無阿彌陀佛」から微妙にずれたところで、人々の決して一様ではない「なむあみだぶつ」の姿と心とを見ることとなるのである。
(拙稿 交感の芸能性 - 節談説教をめぐって〔2001年〕から。拙稿の註記において、出典については全て明記してあるので、それを参照されたし。)

補足音声資料 U「受け念仏」の例 AIFF

U Audio AIFF

U 「受け念仏」の例 AIFF
Kind: AIFF Audio
Format: MACE 6:1, Stereo, 44100 Hz
Data Size: 396.2 K
Data Rate: 14.3 K bytes/sec
Duration: 00:00:27.18

節談説教をめぐって 記述資料だけではなく、音声映像として記録した資料もご覧になれます。

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Audio Video Material A2-1, A2-2, A2-3, A1, A3-3, S1, S2 and S3 :
祖父江省念師

A2-1: 節(抑揚)について (.mov, .rm, .aif, .mp3)
A2-2: 八歳でした初めてのお説教について (.mov, .rm, .aif, .mp3)
A2-3: 「儂から佛様をとってまったら何も残らん」 (.mov, .rm, .aif, .mp3)
A1: 人々を導く「説教師」になると、はっきりと決意された時のお気持ち (.mov, .rm, .aif, .mp3)
A3-3: 美声、話術、そして、節まわしについて (.mov, .rm, .aif, .mp3)
S1: 節談説教『親鸞聖人伝』から - 雪の中の石枕 (.mov, .rm, .aif, .mp3)
S2: 節談説教『親鸞聖人伝』から - 我が子善鸞に面会許さず (.mov, .rm, .aif, .mp3)
S3: 節談説教『親鸞聖人伝』から - 山伏弁圓 変わりはてたる我が心かな (.mov, .rm, .aif, .mp3)


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